痺れた後。
 
 
 
■ 痺れてもいいや、と思うことは「愛」だろうか。
 我慢しながら、あるいはヤケクソで、比較的長い時間努力することは、長い人生には時折必要だと言われている。
 
 
 
■ 随分前のことだ。
 初めて女のできた友人が、電話を掛けてきた。
「なんだよ」
「いや、二時間首を突っ込んでいたら、ダメになった」
「ほいで、相手は」
「疲れて、寝てる」
 雑誌にそうしろと、書いてあったんだそうだ。